ハードディスクがやばい状態なので Windows 10 にアップグレードするのを躊躇している
2016/07/16
Windows 10 の無償アップグレード終了まであと 2 週間となりました。
自分が現在使用している PC は、Windows XP と Windows 8.1 のデュアルブート(マルチブート)で Windows 8.1 を Windows 10 にアップグレードしようと思っているのですが躊躇しています。
タイトルにある通りハードディスクがやばい状態になっているためです。
PC のハードディスクドライブの構成
PC は、2 台の内蔵ハードディスクドライブを搭載しています。
1 台は、PCを購入した際に初めから搭載されていたもので Windows XP がインストールされています。
もう 1 台は、Windows 8.1 を導入する際に後から追加したもので Windows 8.1 がインストールされています。
この件は過去の記事で書いています。
問題が起きているのは、Windows XP がインストールされているハードディスクドライブです。
Windows 8.1 がインストールされているドライブと別のドライブなのになぜ関係あるのか
Windows XP がインストールされているハードディスクドライブなら関係ないと思われるかもしれませんが、実はこのドライブには Windows XP と Windows 8.1 両方の起動に必要なプログラムや情報が入っているため、このドライブを取り外すと Windows 8.1 も起動しなくなるのです。
実際に起きている問題
次のような症状が出ています。
- コマンド プロンプト (管理者)で問題のドライブに対して CHKDSK /F または /R を実行すると毎回 ステージ 2 の 88% で止まったままそこから一向に進まなくなる。
- 問題のドライブにファイルをコピーして元のファイルと比較すると内容が違っていることがある。
- 関係あるかどうか分からないが Windows 8.1 を再起動すると「再起動しています」の画面のまま一向に再起動しないことが 50% 以上の確率で起きる。
- 関係あるかどうか分からないが Windows 8.1 で高速スタートアップを無効にした状態でシャットダウンすると「シャットダウンしています」の画面のまま一向にシャットダウンしないことが 50% 以上の確率で起きる。
* CHKDSK は、ディスクの論理エラーの検査と修復を行うためのプログラムです。
*オプションなしで CHKDSK を実行すると正常に終了し「問題は見つかりませんでした。」となる。
*自分は休止状態をよく使うが休止状態は正常に機能している。
*スリープと高速スタートアップを有効にした状態でのシャットダウンは数回試行した限りでは正常に機能している。
エラーにならないというのが恐ろしい
上に書いた「ファイルをコピーして元のファイルと比較すると内容が違っていることがある。」というのは、かなりやばいです。
ファイルの比較はMD5ハッシュ値を求めるソフトを使って元のファイルとコピー先のファイルでハッシュ値が同じかどうかで比較しました。
1 GB 以上の大きいサイズのファイルで試すと高確率で再現できます。
ファイルをコピーしたら、何のエラーもなくエクスプローラー上の見た目には正常にコピー出来ているが、ファイル内容が違っているのですからやばいです。
正常にコピーできなかったらエラーになってくれれば対処できるけど、そうではないのです。
このまま Windows 10 にアップグレードすると恐らく、問題のドライブにある起動に必要なプログラムや情報を書き換えると思われます。
プログラムは 1 ビットでも内容が変わったら正常に動作しなくなるので、もし内容が変わって書き込まれたりしてしまったら・・・良くないことが起きるでしょう。
S.M.A.R.T.
S.M.A.R.T.(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)と呼ばれるドライブの自己診断があるのですが、その情報を取得することができる、CrystalDiskInfo を使用すると次のようになっています。
見方を簡単に説明すると、現在値が低いほど悪い状態ということを表します。
新品のドライブは、現在値が100(項目によっては100を超えるものもある)になっていて使っているうちにだんだん値が下がって(項目によっては値が回復するものもある)きます。
このソフトをよく使っている方から見ると生の値が変わった表示に見えるかもしれませんが、初期設定では 16 進数で表示される生の値を [機能(U)] → [上級者向け機能(F)] → [生の値] → [10 [DEC] - 2byte] に設定して 2 バイトで区切って 10 進数で表示するようにしてあります。
「代替処理済みセクタ数」の現在値が 1 でかなり悪い状態になっています。
セクタとはハードディスクを区切った領域です。
ハードディスクには、通常のセクタとは別に予備のセクタがあり、通常のセクタに問題が出た場合はその予備のセクタを問題のあるセクタの替わりに使うようになります。
「代替処理済みセクタ数」はその予備のセクタに代替している数なのですが、生の値が 1485 となっているので 1485 個のセクタを代替していることになります。
予備のセクタは、数に限りがあり使い切るとそれ以上代替できなくなります。
このままでのアップグレードは危険なため、デュアルブートを解除してハードディスク 1 台 にする
ハードディスク 1 台にして起動する方法を調べた結果、出来そうです。
後でバックアップを取ってからやって見ようと思います。
結果はこのサイトで公開します。