マインドフルネス (瞑想) で仕事のパフォーマンスを上げる
最近は、以前よりテレビを見なくなったのですが、昨日 (2016/8/21) Eテレ (NHK教育) のサイエンスZEROでマインドフルネスを行うと、仕事のパフォーマンスが上がったり、ストレスが減ったり、うつ病が改善されたり、炎症を抑える能力が高くなるなど、興味深いものでした。
記憶を頼りにどんな内容だったか書きます。
記憶が頼りなので間違っているところもあるかもしれないです。
マインドフルネスとは
マインドフルネスとは、宗教で行う瞑想から宗教的なものを除外し、宗教に関係なく誰でも行えるようにしたものです。
脳のアイドル状態
車で、エンジンを掛けているが走っていないアイドル状態、PC でも起動しているがなにも仕事させていないアドル状態というのがあります。
人間の脳でも同じようにアイドル状態というのがあります。
この時、脳はいろんな場所の神経が同じ周期で活動する、デフォルト・モード・ネットワークという神経回路を作っています。
デフォルト・モード・ネットワーク自体は悪くはないのですが、デフォルト・モード・ネットワークの状態が悪いと雑念を生み出すことがあります。
雑念が生まれると、そのことであれこれ考えることになり、それがストレスになってしまいます。
自分で自分のストレスを作っているという状態になります。
マインドフルネスによって、デフォルト・モード・ネットワークの状態を良い状態にすると雑念によるストレスを受けにくくなります。
雑念という靄 (もや) の外に出る
雑念を靄 (もや) に例えて、自分の周りにはいくつもの靄があります。
雑念にとらわれている状態というのは、自分が靄の中に入っている状態です。
靄の中に入っているとその靄しか見えません。
マインドフルネスで行うことは、靄の外に出ることです。
靄の外に出ることによって、他にどんな靄があるのか知ったり、とらわれていた靄は実はたいして大きくない靄だと気づいたりすることが出来ます。
雑念の状態を離れて見ることが出来るようになると、あまり雑念にとらわれなくなり、今、目の前にあることに集中できるようになるため、仕事などの効率が上がります。
うつ病に効果があるが重度のうつ病には効果が無い
うつ病の治療は長期間の投薬によって徐々に治療していきます。
マインドフルネスによるうつ病の改善も長期間かかります。
投薬よりマインドフルネスの方が効果が高かった。
ただし、重度のうつ病にはマインドフルネスは効果が無い。
重度のうつ病の人は、かなり疲れやすいため。
偏桃体が小さくなり海馬が大きくなる
マインドフルネスを続けることにより偏桃体が 5% 小さくなり海馬が大きくなった。
偏桃体は、恐怖心などを生み出す場所。
海馬は、記憶は司る場所。
遺伝子にも影響を及ぼす
マインドフルネスを 1 日行っただけで、炎症を起こすのに関係している遺伝子の活動が下がった。
マインドフルネスのやり方
目をつむり、ゆっくり呼吸する。
まず、呼吸に意識を集中する。
次に五感に意識を集中する。
触れているものの感触、風、音、臭いなどに意識を集中する。
マインドフルネスを行う時間・頻度
1 日 1 回 30 分で毎日行うのが良い。
30 分でなくても、10 分や 5 分でもよい。
ただし、毎日やった方が良い。